長崎夜景の魅力
世界初の演出も登場。常に進化し続ける長崎の夜景。
「世界新三大夜景」の認定以降、日本国内はもちろん、世界からも多くの観光客が押し寄せ、平日には数名しか訪れなかった展望台も人が溢れるようになりました。
“鶴の港”と称される長崎港を中心に、山々が取り囲んだすり鉢状の地形に輝く無数の光。その景観美だけでなく、湾岸から丘陵部が急激に立ち上がる地形ゆえ、立体感あるダイナミックな夜景が鑑賞できる視点場も実に豊富です。その代表格が稲佐山からの大パノラマ。長崎夜景の全貌を把握するには頂上に設けられた円筒形の展望台が最高です。標高333m、視野は360度確保され、長崎市内のあらゆる光群やランドマークが鑑賞可能。「日本百名月」「日本夜景遺産」にも認定されています。一方、対岸の鍋冠山やグラバー園、グラバースカイロード、立山、風頭公園・・・・・と、稲佐山と比べて視界は限定的ですが、長崎夜景の景観的特徴を存分に味わえる視点場も多々存在しています。一晩では巡りきれないほどです。さて、多くの人々を魅了する長崎夜景の特徴とは何でしょうか? 一言で表現するなら、“天空の星空を鏡の如く大地に映し込んだ夜景”と言えるかもしれません。丘陵部に不規則かつ無数に展開する住宅光や道路照明は夜空に瞬く星団のようで、その姿はまさに星空。それらの光と光をつなぐことで星座のようにも見えてきます。その特徴をヒントに誕生したのが、世界初の「夜景灯」を用いた「長崎・星物語」。無数の星空の中に星座やハート型が出現する仕掛けで、なんともドラマチック。2021年には、稲佐山に続いて鍋冠山からも望めるようになりました。“変わらないよりも変わることで新たな未来を目指す”長崎。常に新たな価値を創造し続ける長崎夜景の逞しさ(たくましさ)を存分に味わってください。
丸々もとお MOTOO MARUMARU
Motoo Marumaru
(一社)夜景観光コンベンション・ビューロー代表理事
夜景評論家/夜景プロデューサー
1965年生まれ。立教大学社会学部観光学科卒。日本でも唯一無比の夜景評論家として本格的活動を始める。夜演出については世界でただひとりギネス世界記録を3つ(①世界最大の光の地上絵、②世界最大の光の彫刻、③世界最大の水面プロジェクションマッピング)を同時取得。夜景に関する著書は60冊以上。近作に、「イルミネーションぴあ2023年度版」(ぴあ)がある。 神戸市、横浜市、長崎市、川崎市、周南市、足利市、広島県、札幌市、静岡市等で夜景観光アドバイザーを歴任。「夜景観光士検定」総監修。イルミネーションのプロデュースに、「時之栖イルミネーション」(静岡)、「ラグーナテンボス」(愛知)、「ジオイルミネーション」(福井)、「アパリゾート上越妙高イルミネーション」(新潟)、「門司港レトロ」(福岡)「小倉イルミネーション」(福岡)、「ハウステンボス」(長崎)、等、年間数十カ所を手掛ける。ライトアップに「出島」「国宝・大浦天主堂」、中町教会、北九州アイアンツリー等多数。
※商標登録『夜景評論家』第4408194号
※照明コンサルタント(一般社団法人照明学会認定)
※ボーイスカウト埼玉県連盟広報大使
http://www.yakei-cvb.or.jp/